はじめに:ご要望に応じたカットなら、太白区の当店へお任せください
「髪の毛の段について詳しく知りたい」「段を入れるとすく(削ぐ)は何が違うの?」

この疑問を解消すれば、美容院でのオーダーが格段にスムーズになり、理想のスタイルに近づけることが可能です。
この記事は、長年の経験を持つ美容師阿部が、髪の毛の段に関する基礎知識をわかりやすく解説する専門コラムです。
特に、仙台市太白区周辺で美容院をお探しで「ご自身の髪質や骨格に合わせた髪型をご相談したい方」は、ぜひ最後までご覧ください。
そもそも髪の毛の「段」とは?定義と3つの基本形
「段」の概念を理解することが、ヘアスタイルの形(フォルム)を理解する第一歩です。
段とは「上下の長さの違い」を指します
段とは「髪の毛を引き出した時の上限の長さの違い」のこと。

頭を後頭部から見た図です。(〇が頭、左右の小さい丸が耳だと思ってください)
このように、髪の毛を頭皮に対して直角に引き出したとき、毛束の上側の髪と下側の髪の長さの差によって、段のつき方が以下の3つに分類されます。
- グラデーション(Gradation): 下の髪の毛より上の髪の毛が長い状態。毛先に厚みを残し、丸みを出しやすい。
- スクウェア(Square): 下の髪の毛と上の髪の毛が同じ長さ。頭の形(骨格)通りのフォルムが現れる。
- レイヤー(Layer): 下の髪の毛より上の髪の毛が短い状態。軽さ、動き、タイトなシルエットが出やすい。
段の「ある・なし」で髪型はどう変わる?
段の有無は、髪型のフォルム(形)・量感・動きの3要素に決定的な影響を与えます。
【段がない髪型】ワンレングスカット

ワンレングスとは、段が一切ない髪型を指します。頭頂部の髪の毛が、毛先のアウトライン(一番長い部分)まですべて届いている状態です。
- 特徴: 毛先に最も厚みが出て、量感が重い。丸みが強く、動きが出にくい。ボリュームの位置が低くなります(Aラインスタイル)。
【段がある髪型=段カット】ワンレングス以外のすべてのカット
ツムジの髪の毛がアウトラインより1cmでも短くなったら、それはすべて「段カット」になります。
この短くなる長さや範囲(段の密度)によって、髪型が変化します。
- 段の密度が狭い(少しの段): フォルムに丸みを帯びたシルエットが残りつつ、毛先の重みが軽減される。
- 段の密度が広い(ハイレイヤー): 最も軽くてシルエットがタイト。動きが出やすい対局の髪型。
段の入れ方で表現できる具体的な髪型
段の入れ方(グラデーション、スクウェア、レイヤー)の組み合わせで、様々なスタイルが生まれます。
2グラデーションを活かしたボブスタイル
段がない「ワンレングスボブ」はボリュームの位置が低く、年配の方はふけて見られやすいことがあります(お顔が垂れて見えるのを強調するため)。
段を少しずつ入れる(グラデーションにする)ことで、軽さと動きが出やすくなり、毛先の重みも軽くなり、ボリュームの位置が上がって若々しい印象になります。
2-2. スクウェアを使ったミディアム・ショート
ボブからさらに段をつけた状態がスクウェアです。

- 特徴: 頭の形(骨格)通りのフォルムがそのまま現れます。骨格に丸みがあれば丸みが、絶壁だと平らなシルエットになります。
- カットのポイント: 当店のショートカットではお客様の骨格の凹凸を考慮して調整しています。
軽さと動きを出すレイヤーカット
レイヤーカットは、シルエットがタイトで動きが出やすく軽いのが特徴です。
「ウルフカット」などもレイヤーを多用したスタイルの仲間です。
一つの髪型の中で、襟足にはレイヤーを、後頭部のボリュームにはスクウェアを、といったように、段のつけ方は複数をミックスしてカットされるのが一般的です。

こちらのお客様のように、襟足にはレイヤーを入れてタイトにし、後頭部にはグラデーションで丸みを、頭頂部はスクウェアで高さと丸みを出すといったことが複数の段を組み合わせることで可能になります。
3. 段に関するよくある疑問と「すく」との違い
お客様からよくいただく「段」に関する疑問と、軽さを出すためのもう一つの技術「すく(削ぐ)」との違いを解説します。
段をなくす・段をつけるボブの違い
| 疑問 | 解説 |
| 段をなくすとは? | 「ワンレングス」に近づけることを意味します。頭頂部の髪の毛をできるだけ切らず、襟足の髪の毛を切って長さを揃えていきます。 |
| 段があるボブ無いボブは? | 段がないボブ(ワンレングス)は重く丸みが強く動きが出にくい。段をつけるボブは、量感がやや軽くなり、丸みが徐々にタイトに変わり、動きが出やすくなります。 |
| 段を入れるとはねますか? | 段を入れることで髪がはねるとは限りません。むしろ、髪のクセやはねを調整するために段をつけることもあります。クセの出方によっては、段を使ってグラデーションに変化させることで、はねが落ち着く場合もあります。 |
髪の毛を「すく」ことと「段をつける」ことの違い
髪型に軽さを出す方法には、大きく分けて「段をつける」と「段をつけずにすく」の2つがあります。
- 段をつける(段カット): 髪の毛の「長さ」を調整すること。形を変えて、フォルム全体をスッキリさせたり、ボリュームの位置を変えたりする。
- すく(削ぐ): 「すきバサミ(セニング)」を使って、毛束の「量」を物理的に少なくすること。形は大きく変えずに、内部の重さを軽減し、毛先の質感やニュアンスを調整する。
オーダーの判断基準
迷った場合は、以下の基準で美容師に伝えるとスムーズです。
- 形はそのままで軽くしたい: 「すいて」ください。
- 形を変えてフォルム全体をスッキリさせたい・ボリュームの位置を変えたい: 希望するシルエットをオーダーする(段をつける)。
信頼できる美容師によく相談し、お客様の理想の形と髪質に最適な方法を選んでもらいましょう。
美容師が段を入れすぎた場合の対処法
段を入れすぎると、動きが出る一方でまとまりが悪くなることがあります。
もし気に入らない場合は、今後のカットで、頭頂部の髪の毛を切らずに伸ばしていくと良いでしょう。
- オーダーの伝え方: 「できるだけ上の髪の毛は切りたくない。ボブ(またはワンレングス)に近づけていきたいので、アウトラインのみを整えてもらえますか」と具体的に伝えましょう。
✂️ 仙台市太白区でカットの相談がしたいなら・・・
髪の毛の「段」の付け方は、美容師の技術と経験が最も現れる部分です。
お客様の骨格、生えグセ、ライフスタイルを詳細にヒアリングし、段のつけ方を調整することで、ご自宅でのスタイリングがしやすく、長持ちする理想のスタイルが完成します。
仙台市太白区で美容院をお探しの方で、髪型の相談をしたいなら、ぜひカットハウス創袋原にご相談ください。
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